メガハウスが主催するフィギュアなどのホビーアイテムの展示を中心としたイベント「メガホビEXPO 2019 Autumn」にて『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』スペシャルトークショーが実施されました。
福田己津央監督、マシンデザインを担当した河森正治さん、OVAシリーズはメカニカル作画監督も務めたアニメーターの重田 智さんが集合し、現在メガハウスで展開中のアイテムの紹介や、当時の制作状況をふりかえるトークを繰り広げました。
メガハウスで開発を担当する藤木さんも登壇。
メガハウスでは2013年より「ヴァリアブルアクション」「サイバーフォーミュラコレクション」をはじめ60点以上のアイテムを発売しているとの事。
アスラーダヘッドが実際に喋って光って動く「MASTER PRODUCT ナビゲーションシステム アスラーダ」など歴代のアイテムをふりかえりました。
重田さんが完全監修した「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC」シリーズ「凰呀AN-21」では、多くの曲線で構成されているため、曲面のニュアンスを伝えるのが難しかった事や、造形師が差し替えなしで完全変形を実現してくれた事などこだわりを紹介。
「サイズが大きいのでディテールも凄いですし、曲面構成の面白さは触ってみないと分からない部分もあり、映像で分からなかった発見もあると思うので購入される方は是非弄り倒し触り倒してください」と重田さんからメッセージを頂きました。
そしてこの日発表された、河森さんが監修中の「スーパーアスラーダAKF-11」。
こちらも多くの曲面 で構成されていますが、河森さんが「シリーズでどんどん曲面の多いマシンが増えていったのは、映像を見て重田さんがこれだけ曲面を描けるんだったら大丈夫かなと思った」とデザインの理由を話すと、重田さんが「描かされたんですよ!」とツッコミをいれるシーンも。
実際の変形に適したデザインにするため、アニメのときには描いていなかったディテール を増やすなど現在鋭意開発中ですので続報をお楽しみに!
後半はアニメ制作当時の話題へ。
TVシリーズの企画の立ち上がり当初は、マシンヘッドは助手席に付いていて屋根が開いて相手と戦う。といった子供向けだったそうですが、当時流行っていたF1のようなレースものを中心とした路線に変更していきました。
ロボットではなく、スポーツカーが多数出る異色の作品である本作。
重田さん「ロボットものではないので描き手が集まらなかったのですが、自分でなんでもやれたのはプラスでした。効果が出なかった所を変えようとか、タイミングをどんどん早くしていったり、前回の反省を活かせましたね。
自分のアニメーターとしてのベース、『レイアウトきっちり描いて地面に車を乗せる』とか、『格好良く見せる画角』、『火花や煙などのエフェクトを駆使する』といった所はサイバーを通して出来上がっていきました」
河森さん「カーデザイナーになるのが幼少期の夢だったので沢山デザイン出来て幸せなシリーズでした。モーターショーにも取材に行きましたね。
シリーズが長く続いたので、シーズン毎に本物のレースと同じようにレギュレーションチェンジを意識してデザインしていました。今回は車輪のエアロカバーを外そうとか、他のチームのデザインを真似して個性を変えていこうとか意図してやっていくのが楽しかったです。
でも現実のレースそのままだと地味になるのでケレン味を出すためにブーストや変形をわかりやすくしたりしたら相乗効果で上手く持っていけたんじゃないかなと」
福田監督「ちゃんと車モノとしての演出を考えたんですが誰も描けないし出来ないから、いつもやってる事と同じで申し訳ないと思いながらロボットものの演出に変えたり必殺技出したら逆に人気が出ましたね…ちょっと敗北感があるのでいつか挽回出来たらと思いますね。」
と『サイバーフォーミュラ』独自の難しさや演出の進化を語りました。
▲トークショー後には福田監督、河森さん、重田さんが寄せ書きでサイン!どこかでお目にかかれるかも…?
▲司会の五十嵐浩司さん、藤木さんも一緒に記念撮影!
2019年5月25日(土)に東京・秋葉原UDX2階「AKIBA_SQUARE」で開催された、メガハウスが主催するフィギュアなどのホビーアイテムの展示を中心としたイベント「メガホビEXPO 2019Spring」にて「河森正治スペシャルトークショー」が実施されました。
トークショーには、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズのマシンデザインを務めた河森正治さんが登壇。メガハウスと、河森さんのプロデビュー40周年を記念して開催される「河森正治EXPO」との限定コラボ商品「ヴァリアブルアクション スーパーアスラーダ AKF-11/K-40 limited ver.」の秘密にせまりました。
「ヴァリアブルアクション スーパーアスラーダ AKF-11/K-40 limited ver.」の実物は、この日がお披露目!
本商品は黒と赤を基調にカラーリングされており、これまでの白と青のイメージとは違う、今までに無い印象のアスラーダとなっています。
「元々黒いマシンは好きなんですけど、アニメーションの主役メカは、背景に溶け込んでしまったり、ハイライトや影付けの処理が難しいのでわりと黒が禁じ手なんです。今回、限定グッズとして出せる事になったのでぜひ黒くしてみたいと思って。
『河森正治EXPO』のテーマカラーも黒にしているので合わせています」と河森さん。
そしていくつかのパターンのカラーリング案の貴重なラフイメージも公開され、
「青を残してみたり、赤をあまり使わず渋く仕上げたり、白の所をそのまま黒にしたらどうなるんだろう?など、色々試してみました」と解説していました。
「河森正治EXPO」では、"色々な作品の世界に没入出来る、何度も観たくなる"「K-40ドームシアター」を始め、『サイバーフォーミュラ』の白熱のレースを再現したサーキットコーナー、貴重な資料などが数多く展示されます。
「40年間多くのスタッフとファンに支えられた結果を展示する形なので、『原画展』ではなく『EXPO』としています。期間中、展示替えもしたいと思っています」と宣言すると、ファンの方々から喜びの声があがりました。
『サイバーフォーミュラ』という作品について、河森さんは「学生時代には宇宙開発や飛行機開発と同時にカーデザイナーにもなりたかったので、夢のような仕事でしたね。というより、まだまだ毎年新作描きたいくらいと思うくらい好きな作品です」と思い入れを語りました。
そして最後に「『サイバーフォーミュラ』と同じようにブースト全開でこれからも突っ走っていきますので応援よろしくお願いします」と熱いコメントでイベントは終了しました。
『河森正治EXPO』は、2019年5月31日(金)より東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)で開催されます!
詳細は公式サイトをご覧ください。
11月25日(土)に東京・秋葉原UDXで「メガホビEXPO2017 Autumn」が開催されました。
『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』スペシャルステージが行われ、ステージではイベントの総合MCに鷲崎健さん、アシスタントMCとして榎本温子さんが出演。アスラーダ マシン役の小野健一さんがゲストに登場しました!
榎本さんは『サイバーフォーミュラ』の大ファンで「TVシリーズやOVAももちろんなんですけど、キャラクターソングアルバムとかラジオとかカセットコレクションもすっごく面白かったんですよ!」と熱弁。
小野さんは本編のアカペラシーンの収録では当日に自分が歌う事を知った話や、アスラーダは口パクの代わりに赤い光に合わせてセリフを喋る必要があった事など、当時のアフレコの様子の秘話などを明かしました。
「MASTER PRODUCT ナビゲーションシステム アスラーダ」紹介コーナーではアスラーダヘッドが実際に喋って光って動く様子を公開。
セリフは全て新規で80種類以上をTVアニメ放送当時の音響スタッフ協力のもと収録!
当時の喋り方を再現しやすいように該当シーン映像も入念に用意され、小野さんも「26年前に戻った気持ちで収録しました」と現場の様子を語りました。
好きなセリフを指定して再生出来るとの事で榎本さんはお気に入りのでセリフをリクエスト。「ハヤト、二人で悔いのないレースをしよう」とアスラーダが言うと「嬉しいー!車に載せたい!」と大喜びしました。
メガホビEXPOin台湾のレポートコーナーでは、1/1アスラーダを展示した様子や、海外沢山のファンはもちろん日本からも熱烈なファンが訪れた様子が紹介されました。
「アスラーダに言われたーい!」コーナーではリスナーの皆さんから言ってもらいたいセリフを募集。小野さんに様々なセリフを言って頂きました!
アニメ本編とは違って、加工していない声にも関わらず完璧なアスラーダぶりに会場からは拍手が起こりました。
最後に
小野さん「アスラーダはライフワークになっちゃったので他の誰にもやらせたくないですね」
榎本さん「私はAI化を待ってるよ!『アスラーダおはよう』と言ったら『おはよう』と返してくれたり天気教えてくれる時代が来て欲しいです」
鷲崎さん「本当に時代が追いつく可能性ありますものね。ファンの皆さんの愛情があれば商品化もあるかもしれませんね」
と、お三方のコメントでステージは終了。沢山の暖かいファンで盛り上がったイベントとなりました!
会場の展示の様子はコチラを御覧ください!
5月28日(土)AKIBA SQUAREで開催された秋葉原メガホビEXPO 2016 Springにて
「サイバーフォーミュラコレクション コンプリートファイル発売決定記念スペシャルトーク!こうしてムックは作られている!!」と題してトークショーが行われました。
登壇者はHJ MOOK「サイバーフォーミュラコレクション コンプリートファイル」を担当する木村 学さん(ホビージャパン)と高倉康二さん(メガハウス)、司会は五十嵐浩司さん(タルカス)。
お二人が『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』(以下:『サイバーフォーミュラ』)が好きになったきっかけについて聞かれると、
高倉さん「マシンレースものが無い頃で、非常に珍しかった。車が好きっていうのもあるんですけども」
木村さん「91年当時は『機動戦士ガンダムF91』、『機動戦士ガンダム0083』とテレビでガンダムがない時代でデフォルメもののメカやキャラが多い中、リアル頭身のガチのスポーツモノ、競技のシリアスモノが出たなと。
F1ブームがあった中でフォーミュラーレースのアニメをやるということで注目して見た覚えがありました。レースの格好良さ、福田さんの演出の格好良さ、マシンの格好良さにやられてしまいました」
とお二人が放送当時からのファン。
お互い好きなシーンは36話のG.S.Xとスーパーアスラーダ01の乗り換えの場面で、
「マニアックなんですけど『奇跡はこれからだ』の後にミキがハヤト君に『後は任せたぜ』と言って、(エンディングの)音楽も入ってサブイボがマックスになるのであのへんがいいな」と高倉さん。
木村さんは「他のシーンではスーパーアスラーダのロールアウトシーンも超燃えるよね」「トルネードバンクも中坊チックで格好いいよね」と数々の名場面を列挙。
五十嵐さんが「ロボットアニメの文法を取り入れつつも、レースものとしてリアルなのが、他にはないサイバーフォーミュラの面白さですね」と解説すると、
木村さんも「モードチェンジの時に横のレバーを引くっていうのがメカっぽくて格好いいなと当時思いました」と同意しました。
ムックの企画が決まるまでの経緯が話題になると、
木村さんは「単純に好きだっていうのがあって。
好きなモノを好きだから作りたいて言うことが案外通りやすい会社なんですね。
突然『サイバーフォーミュラ』作りたいんだと言っても、何バカなこと言ってんの?とならず、いいっすね何かやりましょうよっていう話です。
なぜ『サイバーフォーミュラ』かって言うのは、ホビージャパンはモノづくりの本ですので、モノありきだろうと言うことで。
「サイバーフォーミュラコレクション」「ヴァリアブルアクション」シリーズを見ていてマシン図鑑的なものの本が作れないかなと思ったのがきっかけです。
サンライズさんに企画をお持ちして、その後にせっかくですからメガハウスさんと相談してみようかということで、高倉さんに直撃しました」と、イベントですれ違った時に話を持ちかけたそう。
高倉さんが「この話がタイミング良く。第1弾は再販したのかな?おかげさまで発売して特に在庫が残ることなく第5弾まで来て、スゴウレガードも出来ました。コレクションシリーズでは久しぶりに続いてヒット作となりましたので、本当にファンに支えられてというか、こんなにファンが居るんだなと実感した作品です。で、これから何するのっていう所でしたね」
と回想しました。
「でもそこで面倒臭い事思いついちゃったんですね」と木村さん。
高倉さんは商品自体を作るメーカーとのミーティングの際の資料で『河森正治サイバーフオーミュラデザインワークス』のスーパーアスラーダAKF-11のコピックで塗られているカラーリング検討用デザインを見て衝撃を受け、木村さんとの企画の際アスラーダG.S.XとスーパーアスラーダAKF-11を持ちかけたそうで、
「最初実はアスラーダG.S.Xのカラーバリエーションが欲しいなと思ったんですけど。木村さんに相談した所、結果的に…」
「僕がスーパーアスラーダ好きなので有無を言わせずスーパーアスラーダにしたいと(笑)」
また、カラーリングについて五十嵐さんが「このカラーは(サイバーフォーミュラコレクションの通常品の)AKF-11ベースにしていますが、単に色替えしたものではないんですよね?」と質問すると、
高倉さんは「河森さんのデザインにはサイドのブースターやノーズコーンの後ろの方もそうなんですけど、OVA版にはないラインはマスクを作って色分けしなければいけない箇所は線が無いぶん、苦労して作っている所ではあります。
(河森さんが)コピックなのでメタリックを表現できないからレモンイエローで塗っているのだろうなっていう所をゴールドにしちゃおうとか、ブースターの所もメタリック強めにとかシルバーの方もアルミシルバーにしてみようかとか少し変えています。」
と一段上のクオリティを追求したポイントを解説。
高倉さん曰く「限定感のあるように味付け」したホビージャパンの会社のロゴ付き水転写専用デカールも付属します。
木村さんは、『サイバーフォーミュラ』だったらと多忙の中時間を作ってくれた河森さんの所に確認とインタビューを取りに行き、今回のカラーリングのお墨付きを頂いたそうで、
河森さんは『サイバーフォーミュラ』に特に思い入れがあり、スーパーアスラーダは実在したF1カー「タイレルP34」が好きでモデルにした事や「続編はまだなのか」と期待している事、「2016年の今だったらサイバーマシンこう描くのに」と頭の中にはデザイン案がある事を語ったそうです。
この時のインタビュー完全版はムックに収録されます。
現在、五十嵐さんと木村さんは一緒に現在絶賛編集中とのことで、進捗状況は月刊ホビージャパンで掲載されます。
また、発売日の8月27日に開催されるC3TOKYO会場でもムックを販売するそうで、「僕と高倉さんで手売りししたいと思います(笑)」と木村さん。
最後に木村さんが「『サイバーフォーミュラ』シリーズを全部まとめた本は作りたいですね。そういうのあったら皆さん買って下さいますか」と聞くと、会場からは拍手が。
お二人の作品に対する情熱が会場に伝わるトークショーとなりました。
今週のアニマックスは『新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA』と『新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN』が放送!
キャラクターデザイン、総作画監督が久行宏和さんに代わり、大人の雰囲気が感じられます。
『SAGA』でアオイに突如現れた新オーナー名雲京志郎とフィル・フリッツ。ニューマシン「アルザード」に隠された秘密とは?
尚、作中に出てくる刑事2人はSAGA当時の制作のプロデューサーとデスクです。
そしてサイバーシリーズラストとなる『SIN』。ブリード加賀が若き帝王となったハヤトに挑戦します。
【1月23日(土)24:00放送】
新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA<HDリマスター>
ROUND1「NO TITLE」
ROUND2「FIRED!」
ROUND3「CRITICAL DAYS」
ROUND4「EVENING CALM」
ROUND5「BURNING!!」
ROUND6「LIFTING TURN」
ROUND7「LOSE HIS WAY」
ROUND8「NEVER」
【1月24日(日)21:00放送】
新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN<HDリマスター>
ROUND1「不敗神話」
ROUND2「復活の刻」
ROUND3「凰呀の叫び」
ROUND4「勝者の条件」
ROUND5「全ては時の中に・・・」