各話あらすじ
第21話:シューマッハの正体
スミスはブーツホルツに自らの野望の障害となるシューマッハの暗殺を命じた。しかしブーツホルツは命令を拒否し、今後は一切スミスには加担しないことを誓った。そして一人のレーサーとして、シューマッハに真剣勝負を挑む。その一騎打ちをハヤトとあすかはアスラーダで追いながら見守っていた。しかしゴール手前の展望台付近で、突如スミスのヘリが襲撃!間一髪、アスラーダによって窮地を脱したブーツホルツは自らのマシンをヘリに激突させる。
ヘリはスミスと共に墜落。そんな中、襲撃によって倒れたシューマッハの元へと駆け寄ったあすかは、割れたサングラスの下に兄を確認する。
第22話:アスラーダの秘密
病院に運び込まれた修を訪ねて、父である幸二郎や、ハヤトの母の純子も駆けつけた。そこでハヤトをはじめとした一同はハヤトの父、広之の死を知らされる。さらに修から、広之がアスラーダのサイバーシステムの軍事的悪用を恐れて、密かに日本に運び出そうとしてスミスに暗殺されたこと、そしてスミスの追撃をかわすために純子に姿を隠させ、自分は野望を阻止しようとシューマッハになったことを聞かされた。
すべてを知り、言葉もない一同。予想外の父の死に、ハヤトはただ号泣するだけだった…。
第23話:カナダ第4戦決勝
ブーツホルツは今までの行いをハヤトに謝罪し、これからは正々堂々と勝負していくことを誓った。
父親の死を知り、不自然に明るく振る舞うハヤト。そんな様子を見て車田は棄権を勧めたが、ハヤトは出場を主張した。始まったカナダ第4戦予選。順調なスタートを切ったハヤトだったが、レース中父の幻影を見てしまい、アスラーダの指示を無視してコーナーでブースト加速をかけてしまった。コースアウトしてアスラーダは大破。ハヤトは堰を切ったように号泣する。
気持ちに区切りをつけたハヤトとスゴウチームは、広之の遺したニューマシンを手に入れるためにイギリスへと渡った。
第24話:誕生! 父の遺したニューマシン
イギリスに到着した一同は、風見家のガレージで広之が本来アスラーダを搭載したかったニューマシンを発見した。スミスのものであろう家捜しの痕跡があったが、幸いシステム搭載前のマシンはそのままにされていたのだった。早速アスラーダの本体である、サイバーシステム部分の移植を始めるが、セキュリティーによってアクセスがはねつけられてしまう。広之の死の間際に、純子の手に渡った一枚のディスクを使うが、それにはパスワードが必要だった。思いつく限りのキーワードが試されるが、どれも認識されない。その夜、久々に母と語らったハヤトは、母との会話の中からふと、父の口癖だった言葉を思い出す。ハヤトは父の夢を再認識し、胸に熱いものを感じるのだった。
第25話:激走! スーパーアスラーダ
第5戦はイギリス・ポストブリッジ空港の特設サーキットだ。怪我のために遅れていた修とあすかも、ようやくイギリスに到着しようとしていた。しかし2人を乗せた旅客機は車輪の故障により、危険な胴体着陸を敢行することになる。ハヤトはスーパーアスラーダのブーストで旅客機に追いつき、レーダーサテライトを打ち当てて車輪を下ろそうと提案。タイミングや射出角度など困難な状況下、ハヤトはアスラーダとの連携でみごとハッチへの命中を成功させる。
その翌日開催された予選では、カナダGPX優勝者である新条よりも、飛行機事故を救ったハヤトの方に人々の注目がいってしまう。おもしろくない新条は実力の差を見せ付けようと仕掛けるも、逆に打ち負かされ、ハヤトは初のポールポジションを獲得するのだった。
第26話:27秒にかけろ! 第5戦決勝
ハヤトは初のポール獲得で好調なスタートを切った。しかしレースの最中、ハヤトはアスラーダに違和感を覚える。どうやらまだサイバーシステムがシャーシにマッチングしていないようなのだ。
さらに、途中から降ってきた大粒の雹がアスラーダの油圧シリンダーに直撃し、可変システムが反応しなくなってしまった。オフロードとオンロード、高速コースが複合的に配置されている今回のレースで、可変出来ないことは圧倒的に不利な状況にあった。ハヤトは機転を利かせ、ブースト時に変形することを思いつく。常にエンジンバーストの危険性の中、綱渡りのドライビングを続けつつも順位を上げるハヤト。そのまま念願の初優勝を果たした。
第27話:対決! 14才の白い貴公子
初優勝のご褒美にサイバーバイカーズの観戦チケットをプレゼントされたハヤト。
しかしそのレースで優勝した若干14歳の少年カール・リヒター・フォン・ランドルは、サイバーフォーミュラをやる価値もないと切って捨てた。思わずあすかはランドルに食ってかかる。
お坊ちゃま育ちのランドルにとって、あすかは初めて出逢うタイプの少女。彼女を気に入ったランドルは、自宅に招待する。しかしそこでハヤトとあすかの深い信頼関係を目の当たりにし、嫉妬心を抱いたランドルは後日サーキットでハヤトに一騎打ちを申し込む。
勝負に負け、ハヤトをライバルと認めたランドルは、サイバーフォーミュラに本格参戦することを決心する。
第28話:氷上の死闘! 第6戦決勝
第6戦はノルウェーのアイスバーンに覆われたサーキットだ。ここから初参戦となるランドルは、ニューマシンのファイアースペリオンで挑む新条さえ押さえ込む驚異的なラップタイムで、華麗にポールポジションを勝ち取る。初出場とは思えない天才的な新人の登場にどよめくライバルたち。たが、ランドルの高慢な態度に一触即発状態となってしまう。いよいよ本戦が始まり、そこでも実力を見せ付けるランドル。反感を抱くハイネルとグーデリアンは、普段の犬猿の仲を感じさせない連係プレーでランドルに荒っぽい挨拶をしようとラフプレーをしかける。しかしランドルは焦ることなくそれをやり過ごすと、トップの新条やハヤトをパスして優勝を果たした。
第29話:挑戦! ファイアーボール
ハヤトたちの前に、エレナと名乗る一人の少女が現れた。エレナは、自分の父ギャバンが主催するファイアーボールレースに一緒に出場してほしいとハヤトに助けを求める。ファイアーボールとは、ルール無用の公道レース。エレナは、命のやりとりさえ賭けの対象にしてしまっている父の目を覚ましたいと考えており、ハヤトは出場を快諾した。そんなハヤトに、みきは少しずつ修理を進めていたGSXを提供する。会場に到着したハヤトは、なじみの人物と再会する。草レースとなればこの人、ブリード加賀だ。加賀は優勝賞金の半分を条件に、ハヤトに優勝させることを約束。加賀という心強い仲間を得、危険なレースに挑むハヤト。ファイアーボールの戦いの火蓋が切って落とされる。
第30話:ファイアーボール 危機一髪!
ファイアーボールは予想以上に過酷なレースだった。このレースのために特殊な改造を施したマシンが容赦なく攻撃をしかけてくる。レースを観戦していたギャバンは、我が娘エレナが出場していることに気が付き、中止を訴えるが、誰一人として了承しない。生まれつき身体の弱いエレナは、レース中発作を起こしてしまう。間一髪で迎えに来たサイバーホイール・HSR-Ⅲにエレナを病院に送り届けてもらい、レースを続けるハヤト。
終盤、ハヤトの援護にまわった加賀はマシンクラッシュしてしまう。ハヤト自身もゴールを直前にして前方車に妨害されてなかなか前に出られない。そんな時、加賀がスクラップ寸前のプロトジャガーを操り、捨て身でハヤトの障害となるライバルマシンを蹴散らしたのだ。ハヤトは見事、トップでゴールインすることができた。